緊急入院から始まった容体の急変。これががんの恐ろしさなのか?

病気平癒を誓う
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悪性リンパ腫の確定診断。睾丸の摘出。

2019年
11月下旬

待合ロビーで卒倒して緊急入院となった翌日、
悪性リンパ腫の確定診断を行う為、右側精巣の全摘出手術を行いました。

精巣の摘出手術はいたって簡単に思えました。
初めての手術での緊張のせいなのか、
手術室の雰囲気温度のせいか
やたらと体が震えたのを覚えています。

皆さんはご存知ですかね?
精巣=睾丸=き●たま
片たまになるんだな…
そんなことを考えてる間にあっという間に終了。

きれいな状態だな。
先生の言葉が耳に入ります。精巣の事なんでしょう。
術中に、本当に右側で間違いないのか?的な発言。
電話にて、恐らく血液内科主治医と交わされているやり取りが
全て耳に入ります。

もう取ったのか?
取る前か?
取った後なら、き●たま両方取られるのかよ?
そうだとしたらどうなるの?

少し不安になりながらも、そんな事を考えながら、
局部麻酔って途中で切れたりしないよな?
…なんか痛くないか?気のせいかな…
時間は進みます。

結論として、右側で間違いなし。
そりゃあ、私も画像で確認はしていますから。
口には出せませんが。

確認が終わってからの摘出だったのか、
摘出後の内部の処置なのかよくわかりません。
なんか、ごそごそされている感じが伝わります。
何をされているのかは全くわかりません。

でも、摘出された精巣が何処かに運ばれたので
確認後に摘出していただいたのでしょう。

縫合糸は抜糸の必要が無い旨の話を聞きながら縫合。
後に痛いであろう抜糸をしなくていいことに安堵。
(余談なんですが、傷口は今でも少し痛みを感じています)

術後も震えは治まる事は無く、確実に年下の先生から
「怖かったんだね、可哀想に」
そんな言葉を掛けられて、
なんか惨めで、恥ずかしいような…
でも、温かい気持ちになれました。

なんだか、お世話になる方の全てが良い人ばっかり。
この病院にして良かった!

病状確定。びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫(DLBCL)

悪性リンパ腫の確定診断の結果は

びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫(DLBCL)
週~月単位で進行する中悪性度に分類されるタイプ。

初めに異変を感じた時に、ちゃんとした病院で受診していれば…
この先に起きる恐ろしい事態は回避できたのかもしれません。

悪性リンパ腫は70種類以上に細かく分類されています。
私の病型びまん性大細胞型B細胞悪性リンパ腫精巣が原発(症状が最初に現れること)
の場合、厄介な事となるケースが多いそうなんです。
中枢神経系(脳)への再発が多く、予防療法が必要とか。
ものすごく不安を煽られる話なんですが、抗うことは出来ません。
受け入れざるを得ないのです。

最初の発症箇所など、今となってはわかるはずもありません。

精巣摘出手術の翌日と翌々日に輸血(血液製剤)を行いました。
精巣摘出手術の影響なのでしょうか。
詳しい理由は失念しましたが
精巣摘出を行っていただいた泌尿器科の先生より説明を受けて同意しました。

治療開始とはならず、容体の急変。奇跡的に発見される。

これも理由は定かではありません。
日曜日だったのですが、
悪性リンパ腫の標準治療であるCHOP療法の中の一つの薬、
副腎皮質ホルモンの点滴を行いました。
一般的にはプレドニンを使用するみたいでCHOPのPに該当。
私の場合は、プレドニンではなくデキサートの点滴投与を受けました。
(後の入院生活での経験ですが、土日にはあまり治療的な処置は施されませんでした)

悪性リンパ腫の病状は悪いらしく、
一刻も早く化学療法(抗がん剤治療)に進みたいところなのですが
私の体が受け入れられる状況になかったのでしょうか、
開始時期を延期し、肺に水が溜まっていないか等を調べるとの事。

しかし、その時はやって来ました。
突然だったのか、何かしらの予兆があったのか。
体調は最悪に悪い状態が続いていましたのでわかりません。

私は、病室のベットの上で意識を失っていたようです。
緊急入院から6日目の事でした。

主治医のもとで研修を行っている研修医さんにより発見されたそうです。
考えれば、これは奇跡的な発見なんです。
何のご用でお見えいただいたのかわかりませんが、
訪れた時に異変に気付いていただけたんです。有難い事です。

通常であれば、異変を知らせるのはナースコールボタンを押すなど
患者自らが何らかのアクションをおこさないと、なかなか気付けないですよ。
一般病室であれば。

これは、病院が悪いのではなく、
看護師さんも数分おきに巡回に来られる訳ではありません。
心臓のモニターなどを付けていれば別なんでしょうけども。

とにかく、幸いにも、私は早い段階で発見された様なのです。

この奇跡的なタイミングに感謝

脾臓の一部が破裂。
動脈性出血を起こしていました。
その他にも、出血の程度はわかりませんが
十二指腸や肝臓からの出血も認められ
かなり危険な状態に。
 

~ To be continued ~

懸命の治療を受けて取り留められた命
意識不明の状態で発見された私は、脾臓の一部が破裂し動脈性出血を起こしていました。もし、発見が遅れていれば…奇跡なんです。6時間以上に及ぶ懸命の治療を受けるも、一時的に心停止状態に。それでも、峠を超え回復に向かうのです。これも奇跡なのかもしれません。

おわりに


病気はほんとうに恐ろしいです。
これがガンだからなのかはわかりません。

これ程までに症状が劇的に悪化するものなのか。
でも、事実、劇的に悪化する人がいてるんです。

拙い文章で読み苦しいでしょうが、
どうか、今元気な方にお読み頂ければと願うばかりです。
今、お陰様でこうして文章でお伝えしようと頑張れるまでに快復出来たのですから。

少しでもお役に立ちたい。

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