R-CHOP療法で自覚した副作用 ~脱毛~

悪性リンパ腫 闘病記
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思ったよりも抜けないんだな

抗がん剤R-CHOP療法が始まって
二回目 R-CHOP療法 に差し掛かる頃の、
2019年12月下旬頃。
枕に付く抜け毛が目立ち始めた事に気付きます。

でも、指でつまんで掃除出来るぐらいの本数。

そんな程度ですが
毎日、毎日続きます。

日増しに抜け毛が増えるてくる感覚はありませんが
何せ、ほぼ寝たきりの状態に近く
日に何度か抜けた毛を掃除する感じ。

鏡で見ると、毛量は幾分少なくはなりましたが
全体的に薄くなってきたかなって感じ。

でも、見ると触るでは大違い。
手櫛てぐしで髪の毛を整えようとなでれば
??? えっ!
見た目以上に、だいぶ少なくなってるんじゃない?
と感じるんです。

覚悟していた抜け方とは違いました。

てっきり、
バサっ て、一気に来るものかと思っていましたから
拍子抜けと言えば拍子抜け。

足が全く動かなくなり
立つ事さえ出来なくなった私です。
PT(理学療養士)さんのリハビリとご指導
加えて(敢えて言わせていただきます)
私自身、必死で取り組んだ自主トレ。

その甲斐もあり不自由ながらも
徐々に歩き出すことが出来
やがては一人でシャワーが出来るまでに回復出来たんです。

3回目の抗がん剤 R-CHOP療法 を受けた
2020年1月中旬頃。

ちょびちょびと毎日抜け落ちる髪の毛に加え
シャンプーをする手には
10本近く、いや、もっとかも知れません…
抜け毛が手に絡むんです。
頭を拭いたタオルにはさらに多くの抜け毛が付いています。

シャンプーをする事の影響なのか
3回目の R-CHOP療法 の影響なのか
抜け量はかなり多くなってしまいました。

当然ですが
均一にバランスよく抜けてくれる訳ではありません。
部分的に、多く抜けている所
頑張って踏みとどまっている所と
まだらな感じなんです。

これが厄介(笑)

この時点では根拠はありませんが
私の感じる雰囲気では
4割~多くても5割程度の髪の毛を喪失した感じ。

普段から、鏡をそんなに見ている訳でも無く
この程度なら人目を気にすることも無いぐらいだな。
そう思っていたんです。

ただ、こればっかりは
気になる人と気にならない人では感覚の差が大きく
妻のイメージは全く違うものでした。

もう、かなり抜けてしまったな…。
「帽子を用意しないと」
そんな感じを受けていたみたいです。

ラインには、様々な帽子の紹介ページが送られてきました。

この程度の抜け具合?薬はちゃんと効いてるのか?

私の思いは
「抗がん剤、ちゃんと効いてくれているのかな?
効きが悪いんじゃないの?」

そんな感じを抱いていたのです。

抗がん剤治療で壮絶なご苦労をなされている方が多くいらっしゃる事実を知りながら
当の私は、ありがたい事にも
手指・足指の痺れはあるものの
副作用で何等、辛い思いをしている訳ではありません。

日々抜け落ちる髪の毛。
私自身の感じるところで喪失の程度は
5~6割まで進んで参りました。

おでこには
天然の剃りこみが少し目立ち始めてはいたんですが
元来、毛量が多かった私。

手櫛で感じる毛量は
散髪で多めにいてもらったな。
と、思えるぐらいとは参りませんが
でも手で触ると、髪の毛の感覚は相当に感じる事が出来るんです。

「もう3回+アルファの抗がん剤治療を受けたんだけど
効いてないのかな?」
そんなつまらない思いに駆られることもあるんです。

血液検査の結果はありがたくも良好でありました。
LDHの数値も正常域を示す程度まで下がって来ました。
病気の発覚当初は2,200を超えていたんです。
それが今や200台なんです。

間違いなく抗がん剤は効いているはず。

抗がん剤は、がん細胞への攻撃と同時に
増殖速度の速い正常な細胞にも影響を及ぼすします。

抗がん剤の影響を受けやすい正常な細胞は

  • 骨髄(白血球・好中球・血小板等の減少,貧血)
  • 粘膜組織(口内炎,下痢)
  • 毛髪など

が挙げられます。

私の素人考えでは
毛の抜けが多い=抗がん剤の影響を受けている=抗がん剤が効いている
そんな単純な理屈だったんです。

でも、これは間違い。
副作用が強く出る方とそうでない方の違い。
毛が抜けない方も中にはいらっしゃるそうな。
副作用が無い=薬が効いていない
ではありません。

数字の根拠はありませんよ。感覚です。
1月末の退院までに3回受けたR-CHOP療法。
ここまでの抜け毛状況をお伝えするなら
多目に見ても6割程度の抜けで済んだのかなって感じだったんです。

二度目の襲来

4回目以降のR-CHOP療法は
退院後、通院にて行われました。

7回目のR-CHOP療法を終えた
2020年4月中旬。

この間も、依然、徐々には抜けている状況なんですが
当初と比べれば極わずか。

先に抜け落ちた毛根からは
新たな髪の毛が生えはじめてきており
新旧そろい踏みの状態。

一部ですが、病気が発覚した当時からの毛が依然として残っており
この子たちは15cm程に伸び
新たに生えてくれた子たちはまだ1㎝あるかないか。

それが故、見た目は少し痛々しく感じられます。

見た目は自身でも嫌になる感じですが
ご存知の通り、2020年に入り
【ダイヤモンド・プリンセス号】の横浜港にて長期係留でのコロナ感染対策
世の中は、コロナの影響と不安が深刻になり始めたところ。

抗がん剤治療を受けている身の私。
骨髄抑制の影響で免疫力が大きく落ち込んでおり
髪の毛や見た目をかまう余裕はなく
見苦しかろうとも、散髪に出かける事もせず、そのままの状態を維持。

妻が用意してくれた帽子は必需品です。
被らないと、周りの方に怖い思いをさせてしまうかも。
それは申しわけがありません。被れば済む事ですから。

そうするとなお更、散髪がしたいとの思いは薄れてしまいます。

2020年5月初旬の8回目の抗がん剤
R+P(リツキシマブ+デキサート)の治療を終え

中枢神経系統、特に、脳への再発予防対策の為に
違う種類の抗がん剤治療
HDーMTX療法1回目の入院治療の為
5月中旬に入院。6月に退院。

この治療では、髪の毛への影響は全くなく
体感する副作用もありませんでした。

コロナの影響で病院も厳重警戒態勢
面会は禁止となり
日用品の差し入れは看護師さんを経由して行う事に。
入院患者とは会えませんか。

退院を迎え、約1か月ぶりに会った妻は
この間の髪の毛の成長に驚きを隠しきれません。

それぐらいに短いながらも頭皮一面を覆う様に
髪の毛は生え揃ってくれていました。
地肌も見えずに黒々とした頭が戻ってきたと教えてくれました。

退院から1か月後
2020年7月初旬
最後となる8回目のCHOP療法を通院で受けました。

いつも通り
点滴後も異常はなく、その後の日々を過ごしていたんです。

CHOP療法を終えて10日を過ぎたあたり。
7月中旬。
2度目の脱毛はいきなり起こりました。

いつも通りシャンプーをしている時に
手触りがなんか変なんです。
手のひらが真っ黒になる程の髪の毛が
泡にまみれて抜けていたんです。

1度目の脱毛からほぼ元通りかなと思えるまでに生えそろた所。
スポーツ刈より少し短めな感じまでに戻れていたんです。

大人げなくも、ワぁ~と叫び出しそうな心境。
とても怖かったんです。
何が起きたのか状況が理解できません。

慌てて洗い流すと
排水溝の蓋が髪の毛で溢れます。
曇る鏡を撫で、恐る恐る確認。

えっ⁉

とんでも無い状態です。

部分部分が完全に抜け落ちてしまいました。

髪の毛は、触れば触るだけ
どんどん抜けてしまいます。

心を落ち着かせるために
後始末は妻にまかせ
一旦一人になりました。

振り返れば
数日前から髭の生え方が少ないな…
ほとんど生えないな―とは思っていたんです。

でも、その日の朝からお風呂に入るまでの間
全く気付きませんでした。

で、いきなり髪が抜ける事態に遭遇。
本当に気が動転してしまいました。

ほぼ1週間で9割かそれ以上の髪の毛が一気に抜け落ちてしまいました。

2020年7月末
ほぼ9割以上の髪の毛が10日足らずで抜け落ちてしまったんです。

私は髪の毛が抜けてしまっても
生え変わってくれることを経験して知ってはいるんです。

と言っても、この抜けかた大丈夫かな?
生えてこられるのか?
二度目だぞ…

少し、いや、かなりの不安を覚えました。

~ To be continued ~


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