R-CHOP療法で自覚した副作用 ~吐き気~

悪性リンパ腫 闘病記
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そもそもが吐き性な私

初めて受けた抗がん剤治療の時、私の意識は戻っていたようなんですが
記憶には残っておらず不明瞭なのです。

とにかく、私は悪性リンパ腫かもしれないと知り
病気が確定するまでの間で
抗がん剤治療を受けるであろう事で一番気になっていたのは吐き気です。

私は自分自身で特異な体質?と思っている事なんですが
例えば、散髪の時に首から巻かれる髪の毛除けの布。

子供の頃より、今でもまだ、首に何かが触れると吐き気を催してしまいます。

ネクタイも苦手です。首回りが大きめのシャツを選びネクタイを締めています。
ハイネックの服など論外。
生まれてこの方、着たことがありません。

小学生時代の赤白帽のあご紐ですら無理だったんです。いや、今でも無理です。
マフラーやネックウォーマー。大嫌いです。

丸首のシャツも新しいうちは嫌いです。

とにかく、首の周りに物が触れると
それが吐き気につながってしまうのです。

そんな、直ぐに吐き気を催してしまう私です。
抗がん剤は吐き気を催すという先入観が強いです。
吐くのはつらいです。
出来れば避けたい思いが強いです。

看護師さんにだったか先生にだったか、
「自分は吐き気を催しやすい体質なんだ」
とアピールし
「十分な対策をお願いします。」
執拗に訴えていたそうなんです。

後日、看護師さんから聞いた話です。

ですから、その段階では意識は明瞭であったのでしょう。
それ故、治療前に必死のアピールが出来たんだと思います。
これから何が行われるかを理解して。

なのに記憶としては不思議と全く残っていません。
これが今となっては怖いんですけどね(笑)

吐き気の対策

そんな状況もありながら
吐き気対策のケアーをしていただいたお陰でしょう。

結論として
私の抗がん剤 RーCHOP療法療法・HDーMTX療法の期間全てに於いて
一度も吐き気を催したことはありませんでした。

点滴療法前に、吐き気止めの【グラニセトロン】を点滴をしていただいていました。
これは特別な処置ではないみたいです。
薬剤の違いはあるのかもしれませんが
抗がん剤治療における一般的な対処のようです。

私の全ての抗がん剤治療、全10回に於いて
【グラニセトロン】 は
必ず一番初めに行っていただいた点滴です。

幸いにもこのお薬と私の相性が良く
吐き気が抑えら、感じる事が無かったのかも知れません。

一番最初に行った
低薬量でのCHOP療法の後
吐き気止めの飲み薬
【イメンドカプセル】を処方いただいています。

このお薬は初回だけで、その後服用した痕跡はありません。
(記憶が残っていません。手元に残る資料を基に文を構成していることがあります。
間違いがあるかも知れません。ご了承ください。)

その他にも、約1か月ほどの間、
投薬の履歴に、吐き気止めとして

【オランザピン】や【ノバミン】
という薬が処方されていました。

今調べてみると、精神疾患にも用いられる薬みたいですが
抗悪性腫瘍剤の使用に伴う吐き気や嘔吐を抑える【オランザピン】
手術前後の吐き気を抑える【ノバミン】
との記載があります。

私の場合は
こちらでの用途で使用されたのであろうと理解しています。

抗がん剤に対するイメージの影響

食欲は総じてありませんでした。
検査などで昼食が抜きになることもしばしありましたが
全く苦痛でもなんでもなく
食べないなら食べないで良い状態です。

しかし、食欲がなく喉に通らない訳でも無く
食べる事を、自分なりの病気との闘いとしていた私です。
抗がん剤治療の点滴の後も、出された食事は完食していました。

食後、気分が悪くなる、吐き気を催す、吐く事等
一度もありませんでした。

抗がん剤治療で、初めの2~3回の成功体験により
私の体が 

抗がん剤=普通の点滴と同じ

と理解したのか、悪心や嘔吐が一切なかったのは
本当に感謝しかありません。

抗がん剤治療による吐き気で
死ぬほどつらい思いをされている方は多くいらっしゃいます。

軽々に医療従事者でない私が申し上げるのは間違っているのかも知れませんが
初めに辛い思いをしてしまうと
そのイメージが記憶に残り
体が同じ反応を示してしまうのかも?
と思うのです。

吐き性であることを自覚していた私が
抗がん剤=悪心・嘔吐が当たり前と
正しくおそれ、余分な対策・対応だったかも知れませんが
吐き気が無いにも関わらず、1か月物間、吐き気止の内服薬を処方いただき
予防に努めていただいたお陰だと感謝しています。

今のわたしがあるのは
悪心・嘔吐がなく治療を無理なく継続でき

毎食の完食に挑み、成し遂げることが出来た事で
基礎力が備わったからだと素人解釈しています。

誤解を恐れず申し上げると
私にとって抗がん剤治療は
何等苦痛を伴わない
不通の点滴と同じ感覚であった事をお伝えさせていただきます。

この方法が正しかったのかはわかりません。

もし、これから抗がん剤治療を受けられる方のお目に留まったのであれば
初回~数回の間
お医者様と相談の上で
十二分の吐き気対策を施していただくよう
お願いして見られることを提案させていただきます。

いい意味での病は気からを信じて。
抗がん剤は辛くないんだと体に覚えさせる為に。

~ END ~

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